みんなのじこせきにん

みんながみんなでみんなのじこせきにん

アルコール依存症とぼくと

おそらく、20代前半のころから、アルコール依存症だった。

最初の兆候は大学生の頃、

吐くためにのみ飲むために吐いていたとき、

泊めてくれるところがすぐそばにあっていつまでも飲み続けていたとき、

はじめて、どばーっと記憶がなくなってたとき。

後輩を殴ったり、殴らないでって言われたとき。

10バンドも出演するスタジオライブで、出演の前から飲んで、

演り終わってまた飲んで、タイバンがかっこ良くてまた飲んで、

打ち上げで朝まで飲んで。

そういうのと平行して社会人になって、高負荷生活の兆候とともに、川崎駅の横浜市で一人暮らしを始めて、

エロDVDを買ったり、部屋をゴミ屋敷にしたり、オナニーし続けたり、死ぬほどCDやエフェクターを買ったり、1DKで爆音でギターかき鳴らして、それを録音してなんだっけ、なんたらブログにアップして。

そういうときにアルコールはともにあって、

そんで、ずっとずっと浸食してたんだよね。

 

当時は自ら意識していたのではないけど、思い返すとアル中で、

久里浜式で12点とか、そういうことは友達に話したの覚えてる。

 

だけども、ときに会社に行かなかったり、バンドの練習はさぼったりしていたけど、

客観的にみて、会社でも、糞会社だけどそれなりに評価され、バンドでも必要な人材であったりして、

危ういバランスの中でずっとやっていた。

12000円くらいのrediohead幕張をサボったこともあるな。

youtube鳥居みゆきを見ながらウイスキーを飲み過ぎて、

それで昼からのバンドの練習に行けなくて、

そのままふて寝して、幕張にも行けなかったんだ。

heil to the thief出たばっかのころだったか。

 

数万のエフェクターをばかばか買って、カードローンとかに苦しめられて、

73年製RickenBackerを買って、

今まさに売ろうとしているLovetone Cheese Sourceを買って。

 

そういうことをウイスキーを飲みながら書いている。

 

前も書いたけど、27で結婚して子供生まれて一回まともになった。

今の嫁さんと付き合って、同棲して、煙草もやめて、多分ちょっと飲まなくもなって、子供できて結婚して覚悟決めて。

それで一回まともな「ひと」になれると思った。

じっさい、まともになったんだよ。

しばらく。

 

 

決定的なのは忘れたけど、

2人目の子供が生まれて育児休暇で3ヶ月休んで、復帰のプロジェクトでも飲んで帰らず、パートナーさんのおっさんと一緒にガールズバーでうだうだやっていた記憶があるから、そのときからすでになのか、

あるいは、

3人目の子供が生まれる前、初めて請負プロジェクトの見積り書いて、やりたい気概が先行しすぎてリソース破綻をしながら、二回目の育児休暇を取ろうとしたとき、

その矛盾と絶望と無力感のなかで、深夜の公園で9%のチューハイを飲んでいたときか。

ヒロイックなのは卑怯だな。

 

同期とか、新人ときから世話になった先輩とかがいなくなった今、

誰かを飲みに誘ったりすることはしなくて、

外で定常的に飲むことはないから、

コンビニで買って、帰り道、電車の中とか公園とか、河原とかで飲むことを覚えたのはでかい。

金も続くし。

毎日じゃないといい聞かせつつ、毎日9%のチューハイを飲み、

足りなくなると、2本、3本、家につく前に飲み、

嫁さんが起きてると、酒臭いのを隠そうと、家でもまた飲み。深夜1時に。

ヤバいから1本までにしようとして、2日だけ守って、すぐに9%じゃないのだったらと思って、飲んで、

次のコンビニで結局9%を買って。

 

そんで一回、これはやばいって、アル中日記とか買って、辞めようとしたのが、

それなりに本気で辞めようとしたのが、一昨年の12月。

一年前くらい。

お客さんの飲み会で朝帰りして、自己嫌悪と、嫁さんの説教で、本気で辞めようと思った。20代から考えて、飲み会で飲まなかったのはこの期間くらい。

あと、横浜で飲んで、東神奈川で乗り換えて横浜線乗るのに、

寝過ごして大宮まで行ってしまって嫁さんキれたとき、

その後の同窓会で飲むの禁止と言われてそれを守ったときとか、そんくらい。

禁酒サイトとか見て、吾妻ひでおアル中日記を読んで、これで辞められなかったら病院に行くという覚悟で飲まないようにした。

それでもその最中、守れんのかって、コンビニで買って飲んだのは覚えてる。

強烈な罪悪感の中で飲んで、酔いながらも次を飲まなくて、そんで辞められるって思ったのを覚えている。

 

自分の弱さが全てだから(アルコール依存症は病気だけど、強い人はならない。強いけどなったと思うなら弱さをみとめろ)、言い訳じゃないけど、きっかけとして書くけど、

弟の結婚式で、今日は飲まなきゃ嘘だって思って、吐いて、くたばるまでのんで、久しぶりに、それで、また戻ってしまった。

それが3月なか、だから3ヶ月とちょっと?

アルコール依存症の傾向の一つに、3ヶ月くらい急に辞めて、また前以上飲む、という行動パターンがある、とあって、

それにはならんぞと思って、それならまだやめられるんじゃないか、と思って、

でも結局それと同じパターンじゃねえかと思って、

そんで今。そんときからちょうど一年くらい。

仕事では、誘われるがまま飲み会に行き、

ストレスに苛まれると、コンビニでチューハイを買って、飲み、

足りなければまた飲み。

また飲み。毎日がストレスだから毎日で飲む。

 

土日に自宅ではほとんど飲まないのと、

日中、緊張を和らげるためとか、そういうのでは飲まない。

それくらいのそれだけが、俺のプライドを保っている。

 

ようやく、

嫁さんがアルコール依存症の記事読んだと昨日言って、

どうなのっつって、

俺は、まあ、アルコール依存症だよね、っていって、

 

「それとつきあっていくっていうこと?」

 

って。分からんね。

 

 

だけど、結局、今の今、

youtubeで、ino hidefumiを聞きながら、

ウイスキーを飲んでるのは最高なんだ。

今日は会社をサボったけど、それも忘れられる。

「今」のウイスキーは最高なんだよ。ね。分かる?